ホームジムを作ろう!筋トレ器具・マシンの正しい選び方4つのポイント

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ホームジムを作ろう!筋トレ器具・マシンの正しい選び方4つのポイント
筋トレをする人なら一度は夢見るホームジム。しかし自宅の環境にとびきり恵まれていない限り、「万人にとっての完全無欠のホームジム」を手に入れることはできません。

だからこそ会員制ジムやパーソナルジムが存在するわけです。

しかし「ホームジムか?会員制ジムか?メリットとデメリットまとめてみた」で見たように、ある程度器具やマシンに妥協したとしてもホームジムには多くのメリットがあります。

ここでは、部屋の3分の2を筋トレ器具と筋トレマシンで埋め尽くしている筆者が「自分にとっての最強のホームジム」の作り方を、器具・マシンの選び方という視点から解説します。

これさえ読めば器具・マシン選びがぐっと楽になるはずです。

ホームジムの筋トレ器具・マシンは部屋の広さと床の強度も考え4つの基準で選ぶ

基準
プロではなく、一般のトレーニー(筋トレをする人)がホームジムを作る場合の器具・マシン選びの判断基準は、主に以下の4つに絞り込むことができます。

  1. 「万能マシン」か「専用マシン」か?
  2. 「一体型」か「分離型」か?
  3. 「高級品」か「安価品」か?
  4. 「ラバー付き」か「ラバーなし」か?

専門的な観点から議論すれば、もっと色々な判断基準があるかと思います。しかしこれから筋トレを始めようとする人、もしくは会員制ジムに通っていたけれど自宅でもっと気軽に鍛えたいという人にとっては、そうした専門的な観点はさほど重要ではありません。

重要なのは「自宅に置けるものなのか?」「使い勝手は良いのか?」「ちゃんと鍛えられるのか?」です。

この4つの判断基準は、筆者が4年以上にわたるホームトレーニング歴の中で培ったもの。きっとホームジムを検討している人にも役立つはずです。

以下では一つ一つの判断基準について、どのように判断すべきかを解説していきます。

「万能マシン」か「専用マシン」か?

「万能マシン」か「専用マシン」か?

万能マシンを選ぶメリット・デメリット

ここでいう「万能マシン」とは一つのマシンで複数の筋肉が鍛えられるタイプの筋トレマシンです。

例えばBODYMAKERの「ホームジムDX」は税別35,000円というお手頃な価格で、胸、脚、背中のマシントレーニングが可能です。

商品コンセプトとしてホームトレーニングを設定しており、そのためスペース的にも比較的取り扱いやすい設計となっています。

こうしたタイプの商品は他にもFIGHTING ROADの「ホームジムEX 70」や「DXホームジム 100」などがあります。

万能マシンの最大のメリットは、ダンベルやバーベルといったフリーウェイト器具を買い揃えるのに比べて圧倒的に省スペースで済ませられるという点です。

例えばFIGHTING ROADの「DXホームジム 100」の本体サイズはW1180×D1510×H2000と畳2枚分程度です。しかも全ての器具が一ヶ所にまとまっているので部屋が散らかる心配もありません。

DXホームジム 100ならピン1本で重量を変更できるスタック方式なので重量変更も簡単ですし、最大100kgまで扱えるので長期間にわたって筋トレを楽しめるでしょう。フリーウェイトではなく、マシントレーニングをメニューの中心に据えたいという人にはベストの選択肢とさえいえるかもしれません。

ただ筆者はこの万能マシンをホームジムには導入していません。理由はひとつ、「マシン自体が重すぎるから」です。

BODYMAKERの「ホームジムDX」は本体重量95kg、プレート60kgを足せば155kgです。FIGHTING ROADの「ホームジムEX 70」はプレート70kgを含めて120kg、「DXホームジム 100」はプレート100kgを含めて180kgとなっています。

こうした筋トレ器具・マシンは万能マシンに限らず重量があるものほどガタツキが少ない傾向があります。そのためこの3つの商品の中では本体重量95kgのホームジムDXが魅力的ですが、たった2畳ほどの面積に155kgの鉄の塊を置いていたら自分の体より先に家の床が抜けてしまいそうです。

筆者はこれと同じ理由でパワーラックも導入していません。パワーラックはあらゆるフリーウェイト種目を1台でサポートしてくれる、ホームトレーニー憧れの逸品です。

しかし例えばIROTECの最上位モデル「パワーラックHPM」は本体重量が106kgにも上ります。

パワーラックを使うということはそれだけ高重量の筋トレをするということで、筋トレ時には200kg近くの負荷が床にかかってしまいます。これもやはり床の強度の問題で導入できません。

マシントレーニングに特化するにせよ、フリーウェイトに特化するにせよ、自宅の環境が恵まれている人にとって万能マシンは非常に有力な候補になるでしょう。ただそうでない場合は、たいてい床の強度の問題で導入を諦めざるを得ないのです。

専用マシンを選ぶメリット・デメリット

万能マシンに対して、1台で基本的には1部位〜2部位しか鍛えられないものをここでは「専用マシン」と呼びます。

例えばベンチプレス台やフラットベンチ、ベンチセーフティやスクワットラックといったマシンです。これらは基本的にフリーウェイトでの筋トレを想定しています。

中にはマシントレーニングができる専用マシンもありますが、「子供だましのような重量しか扱えない」もしくは「会員制ジムなどに導入するような本格的なもので高価すぎて手が出せない」のどちらかです。そのため自然と選択肢はフリーウェイト向けの専用マシンに絞られていきます。

専用マシンのメリットは大きく2つあります。第一にある程度本格的なものでも、比較的低コストで導入できる点。第二にマシンの本体重量が比較的軽いので、床への負担を分散できる点です。

例えば先ほどパワーラックの例に挙げたIROTECは、筋トレYouTuberの「細マッチョの【鍛道】配信所」のKTMさんが愛用するなどコストパフォーマンスの高いことで知られるブランドです。

このIROTECの「スクワットラック」は税込で19,980円、本体重量はたった16kg。これなら導入も簡単です。

一方、専用マシンのデメリットも大きく2つあります。第一に全身をまんべんなく鍛えるには複数の専用マシンが必要になる点。第二に部屋の広さ次第では筋トレのたびに移動させる必要がある点です。

筆者のホームジムに導入している専用マシンはベンチプレス台、スクワットラック、スクワット用のセーフティバー、マルチポジションペンチとフラットベンチです。普段これらは部屋の隅の定位置に片付けられており、スクワットをするときはスクワットラック、スクワット用のセーフティバー、ベンチプレスをするときはベンチプレス台といった具合に、その日の部位や種目に応じてセッティングされます。

1台でほとんどの部位が完結する万能マシンと比べると、どうしても手間とスペースが必要になってしまうのです。

万能マシンを諦める場合は専用マシン一択になりますが、どの専用マシンを買うかは各々の強化したい部位、快適に筋トレをしたい部位によって変わってきます。筆者のように全ての部位に対応する専用マシンを導入する場合は、相応のスペースが必要です。

自宅の環境、自分の筋トレの嗜好と相談しつつ、判断しましょう。

「一体型」か「分離型」か?

「一体型」か「分離型」か?

一体型を選ぶメリット・デメリット

「一体型」か「分離型」かの分類は、主に専用マシンについてのものです。

例えば先ほど例に挙げたIROTECの「スクワットラック」は、左右のラックが土台部分でひとつになっている一体型のスクワットラックです。POWERLINEのスクワットラック「PSS60X」や、そのほか会員制ジムなど施設向けの本格的なラックも、多くは一体型です。

一体型のメリットは何より「安定性」です。

スクワットラックでいえば左右のラックが一体になっているおかげで、バーベルをラックに戻す際にラックごと倒れて怪我をする可能性が大幅に低くなります。また片方のラックに負荷が偏ったからといって、片方だけ倒れることもありません。安全性の面でいえば、圧倒的に分離型よりも一体型です。

一方、一体型のデメリットは必要なスペースの広さです。IROTECの「スクワットラック」のサイズはW112×D51×H92~132cmとなっていますが、このスクワットラックはこれ以上小さくなることはありません。つまり常にこれだけのスペースを部屋の中に確保しておく必要があるのです。

部屋のスペースに余裕がある人は別として、そうではない人にとってこのデメリットは致命的です。

分離型を選ぶメリット・デメリット

分離型は、スクワットラックでいえば左右のラックが別々になっているもの、ベンチプレス台ならバーベルラックとベンチセーフティが別々になっているものなどを指します。

スクワットラックならBODYMAKERの「フリーセイフティスタンド2」がありますし、ベンチプレス台に関しては数多くの製品があります。

分離型の最大のメリットは省スペース性です。

一体型のスクワットラックならラックとラックの間の空間はそのままですが、分離型なら重ねて収納することができます。筆者は廃盤になったBODYMAKERのスクワットラックと、FIGHTING ROADのセーフティーバー「セーフティガード-TRUST」を使っていますが、非常にコンパクトに収納できています。

また分離しているおかげで一体型よりも重量が軽く、移動やセッティングにも便利です。

しかしやはり一体型よりも不安定なことに変わりはありません。また安価なものが多い代わりに製品のクオリティも値段相応なので、本格的な筋トレには不安が多いのもデメリットです。

例えばBODYMAKERの「フリーセイフティスタンド2」の耐荷重は100kgまでです。筆者は100kgを超える重量でスクワットを行うので、すでにマシンとしての限界に達しています。これ以上取り扱い重量を上げるのであれば買い直しの検討も必要でしょう。

以上のことからスペースさえ確保できるのであれば、一体型の導入をおすすめします。

ただどうしてもスペースが確保できない場合は、分離型のメリットを最大限活用すべきでしょう。あるいは取り扱い重量が大きくなりがちなスクワットラックを一体型にし、比較的取り扱い重量の小さなベンチプレス台を分離型にするといった選択もありです。

「高級品」か「安価品」か?

「高級品」か「安価品」か?

高級品を選ぶメリット・デメリット

スクワットラックやベンチなどのマシンにしろ、バーベルやダンベルなどの器具にしろ、値段はピンからキリまであります。

例えばボディビルジムなどでも採用されている有名メーカー「ニシ・スポーツ」の可変式ダンベルは7.5kg×2でなんと税抜35,000円もします。

淡野製作所が展開するブランドDANNOのスクワットラック「D-0562」は税込105,840円、多くの本格派ジムで導入されているIVANKOのバーベルセットは120kgで税込89,100円です。

こうした高級品を選ぶメリットは大きく3つあります。第一に安全性、第二に正確性、第三に所有欲を満たしてくれる点です。

最も大きなメリットはこのうち安全性です。会員制ジムなどに通った経験のある人にはわかるかと思いますが、有名メーカーの筋トレマシンはかなり激しく動かしてもビクともしません。プロのボディビルダーのような取り扱い重量ならともかく、一般的なトレーニーが扱う重量なら余裕で受け止めてくれます。

これは基本的に1人で筋トレをするホームトレーニーにとっては、非常に頼もしいスペックです。特にスクワットラックやベンチプレス台、フラットベンチやマルチポジションペンチなど、筋トレにおける「土台」になるマシンは、高級品のメリットを最大限享受できます

。施設向けの製品は何十万円もするので手が届かないかもしれませんが、自分が買える範囲の高級品を選ぶようおすすめします。

高級品のデメリットはいうまでもなく、値段です。

前述のように施設向けの製品は何十万円もしますし、一般向けの製品でも数万円は必要です。これから筋トレにハマろうとしている人にとっては、かなり勇気のいる出費です。最初から高級品を導入しなくても、「ハマってからグレードアップ」という考えでも大きな問題はありません。

無理をせず、「自分にとっての最強のホームジム」が何かを冷静に考えるようにしましょう。

安価品を選ぶメリット・デメリット

IROTECの10kg×2のダンベルセットは税込5,454円、IROTECの「スクワットラック」は19,980円、FIGHTING ROADのバーベルセットは140kgで税抜定価53,000円です。

先ほど挙げた高級品と比べれば、圧倒的な価格差です。

安価品のメリットはいうまでもなく安さです。低価格で筋トレマシン・器具が揃うということは、より気軽に筋トレが始められるということです。

「ホームジムが完成するまでは筋トレが始められない」という状況にもかかわらず高級品にこだわっていれば、いつまでたっても体が鍛えられません。それなら安価なものでも構わないので、さっさと購入して筋トレを始める方が何倍も効果的です。

とりわけダンベルとバーベル、そしてそれぞれのプレートに関しては価格差による効果の違いはほとんどありません。これらの器具において高級品にメリットがあるのは、「表記通りの重量に極めて近い(正確性)」と「デザインがカッコいいのでテンションが上がる(所有欲の充足)」だけです。

したがってダンベル、バーベル、プレートに限っていえば必要以上に高価な製品を買う必要はありません。IROTECのプレートはデザインもオシャレで価格も安いので、特にオススメです。

ただやはり安全性の低さは、安価品の最大のデメリットです。

取り扱い重量が小さいうちはある程度安定感や剛性がなくても気になりませんが、取り扱い重量が大きくなるにつれて冷や汗をかく回数も増えていきます。基本的に1人で筋トレをするホームトレーニーにとって安全性はときに命にも直結します。

したがってダンベル、バーベル、プレート以外のマシンの導入を検討する際は、自分が最終的に扱いたい重量に20kg〜30kgを加えた耐荷重を備えているものを選ぶようにしましょう。

「ラバー付き」か「ラバーなし」か?

「ラバー付き」か「ラバーなし」か?

ラバー付きを選ぶメリット・デメリット

「ラバー付き」か「ラバーなし」かというのは、ダンベルやバーベルに使うプレートについての判断基準です。

ラバー付きは金属のプレートにラバーのカバーが付いているタイプのものを指します。ラバー付きののプレートのメリットはフローリングの床が傷つきにくいという点と、床に置いたときに比較的音が抑えられるという点にあります。

実際筆者も最初はこのタイプのプレートがついたダンベルセットを購入して使用していましたが、この2点のメリットは確かにあると感じました。

しかし実は現在筆者はラバー付きのプレートを一切使っていません。ラバー付きのものも全てカバーを外して金属のプレートとして使っています。

その理由は「とにかくホコリがつきやすいから」です。筆者のホームジムの床は粉を吹いているような古い畳なので、どう掃除しても畳の粉が床に落ちています。そこにラバー付きのプレートを置くと、ラバーにびっしりと畳の粉が付いてしまうのです。

筋肉への影響はほとんどありませんが、どうしてもこれを見るたびテンションが下がってしまい、使用開始から1週間ほどでカバーを外してしまいました。

ラバーなしを選ぶメリット・デメリット

ラバーなしのプレートは、むき出しの金属プレートだけで販売されているものです。

このタイプのメリットはラバー付きのようにホコリがつかない点、そしてルックスの良さです。筋トレ器具のルックスに直接的な筋肉への影響はありません。

しかしカッコいいトレーニングウェアを着るとモチベーションが上がるのと同じで、カッコいい筋トレマシン・器具で筋トレをするとモチベーションが上がります。黒光りしている鉄の塊は、これから限界まで筋肉を追い込んで強くなろうとするトレーニーの背中を後押しする魅力を持っています。これが筆者がラバーなしを使っている大きな理由の一つです。

一方デメリットもあります。それは床に傷がつきやすい点、音がダイレクトに階下に伝わる点です。ただこれは大した問題ではありません。なぜなら通販サイトやホームセンターには「トレーニングマット」や「防音ゴムマット」といった製品が売られていて、これらを床に敷いてしまえば2つの問題は解決できるからです。

ただこうした製品を床に敷くと、部屋の景観を損ねる可能性もあります。その場合はラバー付きのプレートを使用した方が良いでしょう。自分がどちらを優先するかによって、どちらのプレートを使うかは変わってきます。

まとめ:選りすぐりの器具・マシンで鍛え抜こう

自分でしっかり悩んで、しっかり選んだ筋トレ器具・マシンは使えば使うほど愛着が湧いてきます。

ちょっとした不具合などをDIYで改善すればさらに愛着が湧いて、筋トレライフに欠かせない相棒となってくれるでしょう。そのためには、ここで挙げた4つの判断基準以外にも自分独自の基準が必要になる場合もあります。

ぜひ納得いくまで悩んで選んで、「自分にとっての最強のホームジム」を追求してください。

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